2012年12月31日月曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・25

<松尾芭蕉・25・古典の名句>

蚤虱馬の尿する枕もと

(夏)

2012年12月30日日曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・24

<松尾芭蕉・24・古典の名句>

五月雨の降りのこしてや光堂

訳・毎年降る五月雨も光堂は降り残したのだろうか。金色の堂は今も輝いているよ。

(夏)

2012年12月29日土曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・23

<松尾芭蕉・23・古典の名句>

夏草や兵どもが夢の跡

訳・義経らが功名を、藤原三代が栄華を、夢見たこの地も、今は夏草が生い茂っているよ。

(夏)

2012年12月28日金曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・22

<松尾芭蕉・22・古典の名句>

風流の初めやおくの田植うた

訳・陸奥に入ると田植うたが聞こえた。これがこの地で初めに出会った風流であるよ。

(夏)

2012年12月27日木曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・21

<松尾芭蕉・21・古典の名句>

あらたふと青葉若葉の日の光

訳・ああなんと尊いことよ。日光山の青葉や若葉に降りそそぐ日の光は。

(夏)

2012年12月26日水曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・20

<松尾芭蕉・20・古典の名句>

行春や鳥啼魚の目は泪

(春)

2012年12月25日火曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・19

<松尾芭蕉・19・古典の名句>

草の戸も住替る代ぞひなの家

訳・私の住んでいた草庵も住み替わる時がきた。今度はひな人形も飾られて華やぐことだろう。

(春)

2012年12月23日日曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・18

<松尾芭蕉・18・古典の名句>

若葉して御めの雫ぬぐはばや

訳・若葉で、盲目の銅像(鑑真)の目のしずくをぬぐってさしあげたいものだ。

(夏)

2012年12月22日土曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・17

<松尾芭蕉・17・古典の名句>

ちちははのしきりにこひし雉の声

(春)

2012年12月21日金曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・16

<松尾芭蕉・16・古典の名句>

雲雀より空にやすらふ峠哉

訳・峠の頂上で休んでいると雲雀が目の下で鳴いている。高くまで登ってきたのだなあ。

(春)

2012年12月20日木曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・15

<松尾芭蕉・15・古典の名句>

ほろほろと山吹ちるか滝の音

(春)

2012年12月19日水曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・14

<松尾芭蕉・14・古典の名句>

草臥て宿かる比や藤の花

(春)

2012年12月18日火曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・13

<松尾芭蕉・13・古典の名句>

鷹一つ見付てうれしいらご崎

(冬)

2012年12月17日月曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・12

<松尾芭蕉・12・古典の名句>

旅人と我名よばれん初しぐれ

訳・旅人と人から呼ばれる身になって、初しぐれに濡れながら旅立ちましょう。

(冬)

2012年12月16日日曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・11

<松尾芭蕉・古典の名句・11>

花の雲鐘は上野か浅草か

訳・雲かと見まちがう桜の花盛りに、聞こえてくる鐘は上野からだろうか浅草からだろうか

(春)

2012年12月15日土曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・10

<松尾芭蕉・10・古典の名句>

よくみれば薺花さく垣ねかな

(春)

2012年12月14日金曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・9

<松尾芭蕉・9・古典の名句>

古池や蛙飛びこむ水のおと

(春)

2012年12月13日木曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・8

<松尾芭蕉・8・古典の名句>

辛崎の松は花より朧にて

(春)

2012年12月12日水曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・7

<松尾芭蕉・7・古典の名句>

山路来て何やらゆかしすみれ草

(春)

2012年12月11日火曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・6

<松尾芭蕉・6・古典の名句>

海くれて鴨のこゑほのかに白し

(冬)

2012年12月10日月曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・5

<松尾芭蕉・5・古典の名句>

明ぼのやしら魚しろきこと一寸

(春)

2012年12月9日日曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・4

<松尾芭蕉・4・古典の名句>

野ざらしを心に風のしむ身哉

(秋)

2012年12月8日土曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・3


<松尾芭蕉・3・古典の名句>

芭蕉野分して盥(たらひ)に雨を聞夜哉

訳・外では芭蕉が野分の風にざわめき、中では雨漏りの水が盥に落ちる音を聞いている夜だ。

(秋)

2012年12月7日金曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・2

<松尾芭蕉・2・古典の名句>

藻にすだく白魚やとらば消えぬべき

訳・藻に群がり集まっている白魚は、手にすくいあげたら消えてしまうであろう。

(夏)

2012年12月6日木曜日

[古典の名句]松尾芭蕉・1

<松尾芭蕉・1・古典の名句>

あら何ともなやきのふは過(すぐ)てふくと汁

訳・ふぐ汁を食べたが、心配だった昨日はもう過ぎて、ああよかった何ともないよ。

(冬)

2012年12月5日水曜日

[古典の名句]山口素堂

<山口素堂・古典の名句>

目には青葉山ほととぎすはつ松魚(がつを)

訳・目には青葉がまぶしく耳には山のほととぎすの声がし、口には初がつおがおいしい初夏だ。

(夏)

2012年12月4日火曜日

[古典の名句]上島鬼貫・3

<上島鬼貫・3・古典の名句>

行水の捨どころなきむしのこゑ

訳・行水に使った湯を捨てる場所もないほどに虫の声があちこちに聞こえるよ。

(秋)

2012年12月3日月曜日

[古典の名句]上島鬼貫・2

<上島鬼貫・2・古典の名句>

花散て又しづかなり園城寺

(春)

2012年12月2日日曜日

[古典の名句]上島鬼貫・1

<上島鬼貫・1・古典の名句>

によつぽりと秋の空なる富士の山

(秋)

2012年12月1日土曜日

[古典の名句]池西言水

<池西言水・古典の名句>

凩(こがらし)の果はありけり海の音

訳・吹きすさぶ木枯らしのその果ては、海に入って海の音となるのだろう。

(冬)