<藤原清輔・新古今和歌集>
うす霧の籬(まがき)の花の朝じめり秋は夕べと誰か言ひけむ
訳・薄く霧がかかって、垣根に咲いている花が朝しっとりぬれている。秋は夕暮れがよいと、誰が言ったのだろうか。
2012年10月30日火曜日
2012年10月29日月曜日
[新古今和歌集]宮内卿・2
<宮内卿・2・新古今和歌集>
花さそふ比良の山風吹きにけりこぎ行く舟の跡みゆるまで
訳・桜の花を誘うように散らして比良の山風が吹いたことだ。琵琶湖の水面に浮かぶ花びらで漕いでいく舟の通った跡がわかるほどに。
花さそふ比良の山風吹きにけりこぎ行く舟の跡みゆるまで
訳・桜の花を誘うように散らして比良の山風が吹いたことだ。琵琶湖の水面に浮かぶ花びらで漕いでいく舟の通った跡がわかるほどに。
2012年10月28日日曜日
[新古今和歌集]宮内卿・1
<宮内卿・1・新古今和歌集>
薄く濃き野べの緑の若草に跡まで見ゆる雪のむら消え
訳・薄い所や濃い所がある野辺の若草の色によって、雪がまだらに消えていった跡までわかることだ。
薄く濃き野べの緑の若草に跡まで見ゆる雪のむら消え
訳・薄い所や濃い所がある野辺の若草の色によって、雪がまだらに消えていった跡までわかることだ。
2012年10月27日土曜日
2012年10月26日金曜日
[新古今和歌集]藤原有家
<藤原有家・新古今和歌集>
散りぬればにほひばかりを梅の花ありとや袖に春風の吹く
訳・梅の花は散ってしまい香りだけ残っているのを、まだ咲いていると思ったのだろうか。袖に春風が吹くよ。
散りぬればにほひばかりを梅の花ありとや袖に春風の吹く
訳・梅の花は散ってしまい香りだけ残っているのを、まだ咲いていると思ったのだろうか。袖に春風が吹くよ。
2012年10月25日木曜日
[新古今和歌集]式子内親王・2
<式子内親王・2・新古今和歌集>
桐の葉もふみ分けがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど
訳・秋も深まり桐の落ち葉も踏み分けて通りにくいほど散り敷いた。必ずしも人の訪れを待っているというのではないけれども。
桐の葉もふみ分けがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど
訳・秋も深まり桐の落ち葉も踏み分けて通りにくいほど散り敷いた。必ずしも人の訪れを待っているというのではないけれども。
2012年10月24日水曜日
[新古今和歌集]式子内親王・1
<式子内親王・1・新古今和歌集>
山深み春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
訳・山が深いので春が来たとも分からない山家の松の戸に、とぎれとぎれに落ちる美しい雪どけのしずくよ。
山深み春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
訳・山が深いので春が来たとも分からない山家の松の戸に、とぎれとぎれに落ちる美しい雪どけのしずくよ。
2012年10月23日火曜日
[新古今和歌集]慈円
<慈円・新古今和歌集>
思ふことなど問ふ人のなかるらん仰げば空に月ぞさやけき
訳・思っていることをなぜ尋ねてくれる人がいないのだろうか。仰ぐと私の満たされない気持ちに関係なく月がさやかに照っているよ。
思ふことなど問ふ人のなかるらん仰げば空に月ぞさやけき
訳・思っていることをなぜ尋ねてくれる人がいないのだろうか。仰ぐと私の満たされない気持ちに関係なく月がさやかに照っているよ。
2012年10月22日月曜日
2012年10月21日日曜日
[新古今和歌集]藤原家隆・2
<藤原家隆・2・新古今和歌集>
志賀の浦や遠ざかり行く浪まより氷りて出づる有明の月
訳・志賀の浦よ、岸から凍るにつれて遠ざかっていく波の間から、凍りついたように冷たく光って出てきた有明の月よ。
志賀の浦や遠ざかり行く浪まより氷りて出づる有明の月
訳・志賀の浦よ、岸から凍るにつれて遠ざかっていく波の間から、凍りついたように冷たく光って出てきた有明の月よ。
2012年10月20日土曜日
[新古今和歌集]藤原家隆・1
<藤原家隆・1・新古今和歌集>
霞立つ末の松山ほのぼのと浪にはなるるよこ雲の空
訳・霞が立ちこめている末の松山はぼんやりと見え、海では波から離れようとして横にたなびいた雲が上がっていく空よ。
霞立つ末の松山ほのぼのと浪にはなるるよこ雲の空
訳・霞が立ちこめている末の松山はぼんやりと見え、海では波から離れようとして横にたなびいた雲が上がっていく空よ。
2012年10月19日金曜日
[新古今和歌集]藤原定家・3
<藤原定家・3・新古今和歌集>
しろたへの袖のわかれに露おちて身にしむ色の秋風ぞ吹く
訳・白い衣の袖と袖を分かつ明け方の別れに露が落ちて涙も落ち、身にしみとおるような色の秋風が吹くことだ。
しろたへの袖のわかれに露おちて身にしむ色の秋風ぞ吹く
訳・白い衣の袖と袖を分かつ明け方の別れに露が落ちて涙も落ち、身にしみとおるような色の秋風が吹くことだ。
2012年10月18日木曜日
2012年10月17日水曜日
2012年10月16日火曜日
2012年10月15日月曜日
[新古今和歌集]西行・2
<西行・2・新古今和歌集>
年たけてまたこゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山
訳・年老いてまたこの山を越えるであろうと思っただろうか。いや思いもかけなかった。命あればこそだよ、また小夜の中山を越えるとは。
年たけてまたこゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山
訳・年老いてまたこの山を越えるであろうと思っただろうか。いや思いもかけなかった。命あればこそだよ、また小夜の中山を越えるとは。
2012年10月14日日曜日
2012年10月13日土曜日
[新古今和歌集]藤原俊成・2
<藤原俊成・2・新古今和歌集>
昔思ふ草の庵のよるの雨になみだな添へそ山ほととぎす
訳・昔を思って涙にくれている草庵での夜の雨の中に、そんな悲しそうに鳴いて私の涙をさらに加えさせないでくれ、ほととぎすよ。
昔思ふ草の庵のよるの雨になみだな添へそ山ほととぎす
訳・昔を思って涙にくれている草庵での夜の雨の中に、そんな悲しそうに鳴いて私の涙をさらに加えさせないでくれ、ほととぎすよ。
2012年10月12日金曜日
[新古今和歌集]藤原俊成・1
<藤原俊成・1・新古今和歌集>
又や見む交野のみ野の桜狩花の雪散る春のあけぼの
訳・再び見ることがあろうか。交野の御料地の桜狩りで、花が雪のように舞い散る春の明け方のこの美しい景色を。
又や見む交野のみ野の桜狩花の雪散る春のあけぼの
訳・再び見ることがあろうか。交野の御料地の桜狩りで、花が雪のように舞い散る春の明け方のこの美しい景色を。
2012年10月11日木曜日
[新古今和歌集]後鳥羽院
<後鳥羽院・新古今和歌集>
見渡せば山もとかすむ水無瀬川夕べは秋と何思ひけむ
訳・はるかに見渡すと山のふもとがかすんで水無瀬川の趣も深い。夕暮れの景色は秋がよいと、どうして今まで思っていたのだろう。春の夕暮れも趣深いことだよ。
見渡せば山もとかすむ水無瀬川夕べは秋と何思ひけむ
訳・はるかに見渡すと山のふもとがかすんで水無瀬川の趣も深い。夕暮れの景色は秋がよいと、どうして今まで思っていたのだろう。春の夕暮れも趣深いことだよ。
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